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テレフォン -約束-

第2章 始まり




そんな、アタシの入店が決まった


とある日・・・・


その日に“レナ”という、思い入れも感慨もない浅い名前になった


名前とは名ばかりで、識別する記号番号と同じ


アタシに“レナ”を命名した小太りの男は、名刺を差出し「みんな代表って呼んでるからさ、代表って呼んで?」と言った


狭い雑居ビルの一室で、淡々と粛々と代表から仕事の説明を受ける


何本目かの煙草を灰皿に押し付け「じゃあ、レナ、今から《講習》にホテルへ行くから」と、腰を上げながら言った


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