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Happiness day

第18章 Song for you

翌日、事務所の会議室を使っての衣装打ち合わせ

怠い体に鞭打って、智のマネージャーとしての責務を果たす

「ごめん…やりすぎた…」

智が助手席で、反省の色を見せる

「大丈夫だよ、気にしないで…
俺がいいって言ったんだから」

朝起きると、体中が悲鳴を上げた

久しぶりだったからなぁ…
予想以上に、体に負担が掛かったみたいだ

それでも打ち合わせには、絶対に遅れる訳にいかない
智は免許を持ってないから、俺が運転するしかない

電車も考えたけど、余計にしんどそうだし…

「次からは手加減する…」

「うん。俺こそごめんね。
智くんが気遣ってくれてたのに、わかってなくて…
でもこれからはさ、溜め込まない方がいいんじゃない?
我慢して溜め込むから、その分ハードになるんだと思うんだ」

「おー!たしかに!
毎日してたら、あんな回数出来ないもんな」

流石に毎日は無理だけど…
でも、智の落ち込みが治ったみたいで良かった


駐車場に車を停めて歩きでの移動
歩き方が、少しぎこちなくなる

「おんぶしてこうか?」

「気持ちだけもらっとく」

智の優しさは嬉しいけど
誰かに見られたら説明がつかない

「だよな。
まだ時間に余裕があるから、ゆっくり行こう」

「うん。ありがと」

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