Happiness day
第18章 Song for you
「今日、誕生日なんだろ?おめでとう」
「ありがとうございます」
「智のやつ、キザな事するようになったよな。恋人に歌のプレゼントなんて…
ガキだとばかり思ってたのになぁ」
「多分、わかってくれてたんです
今の俺の一番の望みを…」
「智の歌なんていくらでも聴いてるだろ?」
「聴いてはいるんですけど
本番のステージで歌ってる姿は、まだ観たことがなくて」
「へぇ…そうなんだ。
まぁ、ステージに立つ事が少ないからな、智の場合」
「はい。だから今日、凄く楽しみにしてたんです
ステージの裾からでも、観られる事…
それなのに、客席を用意してくれてるなんて思ってもみなくて…」
「愛されてんね、智」
「え?」
松本さんの顔を見上げる
「櫻井くん、今、凄く良い顔してた…
あぁ、さっき外で見かけた時もね
だから、智のヤツ愛されてんなぁ、ってね」
智の事はもちろん好きだ…愛してると言っていい
だけど、それを人に指摘されると照れる
「櫻井くんって本当可愛いね
智が心配するのもわかるな」
まただ…
「あの…智くんって、そんなに俺の事心配してますか?」
「ん?してるよ?『翔は自分の事が見えてないから心配』って」
「自分の事が見えてない?」
そうかな…結構わかってるつもりだけど
「そう。櫻井くんの事を『良い』と思ってる人間は沢山いるんだよ?
早い話、櫻井くんは多くの人から狙われてるの
それなのに櫻井くんは気が付いてないだろ?」
「俺の事なんて、誰も見向きもしてませんよ」
「ほら、わかってないじゃん。
昨日も新人の子に目を付けられたって、智のヤツぼやいてたぞ?」
「あれは、そういう意味じゃ…」
「そういう意味なんだよ。
でも、その鈍さも可愛いって、結局惚気てたけどな」
何話してんだよ、智…
恥ずかしくて、顔から火が出そう
「さ、そろそろ開場が始まる
ライブの楽しみを満喫するなら、ちゃんと表から入場した方がいいだろ?」
「はい、そうします。ご馳走さまでした」
「いい一日を…」
松本さんにお辞儀をして外に戻った
「ありがとうございます」
「智のやつ、キザな事するようになったよな。恋人に歌のプレゼントなんて…
ガキだとばかり思ってたのになぁ」
「多分、わかってくれてたんです
今の俺の一番の望みを…」
「智の歌なんていくらでも聴いてるだろ?」
「聴いてはいるんですけど
本番のステージで歌ってる姿は、まだ観たことがなくて」
「へぇ…そうなんだ。
まぁ、ステージに立つ事が少ないからな、智の場合」
「はい。だから今日、凄く楽しみにしてたんです
ステージの裾からでも、観られる事…
それなのに、客席を用意してくれてるなんて思ってもみなくて…」
「愛されてんね、智」
「え?」
松本さんの顔を見上げる
「櫻井くん、今、凄く良い顔してた…
あぁ、さっき外で見かけた時もね
だから、智のヤツ愛されてんなぁ、ってね」
智の事はもちろん好きだ…愛してると言っていい
だけど、それを人に指摘されると照れる
「櫻井くんって本当可愛いね
智が心配するのもわかるな」
まただ…
「あの…智くんって、そんなに俺の事心配してますか?」
「ん?してるよ?『翔は自分の事が見えてないから心配』って」
「自分の事が見えてない?」
そうかな…結構わかってるつもりだけど
「そう。櫻井くんの事を『良い』と思ってる人間は沢山いるんだよ?
早い話、櫻井くんは多くの人から狙われてるの
それなのに櫻井くんは気が付いてないだろ?」
「俺の事なんて、誰も見向きもしてませんよ」
「ほら、わかってないじゃん。
昨日も新人の子に目を付けられたって、智のヤツぼやいてたぞ?」
「あれは、そういう意味じゃ…」
「そういう意味なんだよ。
でも、その鈍さも可愛いって、結局惚気てたけどな」
何話してんだよ、智…
恥ずかしくて、顔から火が出そう
「さ、そろそろ開場が始まる
ライブの楽しみを満喫するなら、ちゃんと表から入場した方がいいだろ?」
「はい、そうします。ご馳走さまでした」
「いい一日を…」
松本さんにお辞儀をして外に戻った