Happiness day
第18章 Song for you
「それでは、お聴きください…」
そう言った智の視線が俺を捉える
大勢の人がいる中で、間違いなく智と見つめ合っている
「『Song for you』…」
ドキンと心臓が鳴った
この歌、俺の為の歌?
智が詩を書いて、珍しく曲にもこだわり、智自ら二宮さんに作曲を依頼したのは、俺へ向けた歌だったから?
だから今日まで、曲はもちろん、詩さえも見せて貰えなかった?
智の想いが詰まった歌…
衣装も演出のひとつって、松本さんが言ってたけど、本当だね…
プライベートの智に歌って貰ってるみたい
本当は駄目なんだよ?仕事に私情を挟んじゃ
こんなこと許されない事だってわかってる
でも、今日だけは特別…
智が俺の誕生日プレゼントとして用意してくれたモノだから
だから、一生忘れないようにと、目に焼き付けたいのに
どうしよう…涙が邪魔してぼやけて見える
どうしてくれるんだよ…
歌を聴いてるだけなに、いい歳した男がこんな号泣してるなんて、周りの人も引くだろ…
「もぉ…やりすぎだよ…」
さっき購入したライブグッズのタオルで目を押さえる
タオルを購入した自分を褒めてやりたい
ポロポロと止まらない涙
きっと終わった頃には、タオルもびしょ濡れだろう
会場から観客が退場していく
思い掛けず新曲を聴くことが出来たお客さんたちは、興奮気味に感想を口にしている
一度外に出て、急ぎ足で裏口から中へ戻り、智の控室へ
ドアを開けると智の姿はなく、そこに居たのは国分さんだけ
「あのっ、智くんは?」
「もうシャワーしに行ってるよ
今日は早く帰りたいからってさ」
「ありがとうございます」
部屋を出て、シャワールームに駆け足で向かう
使用されてるシャワー室のドアを、ノックもせずに開けた
「おわっ!翔っ⁉︎」
そう言った智の視線が俺を捉える
大勢の人がいる中で、間違いなく智と見つめ合っている
「『Song for you』…」
ドキンと心臓が鳴った
この歌、俺の為の歌?
智が詩を書いて、珍しく曲にもこだわり、智自ら二宮さんに作曲を依頼したのは、俺へ向けた歌だったから?
だから今日まで、曲はもちろん、詩さえも見せて貰えなかった?
智の想いが詰まった歌…
衣装も演出のひとつって、松本さんが言ってたけど、本当だね…
プライベートの智に歌って貰ってるみたい
本当は駄目なんだよ?仕事に私情を挟んじゃ
こんなこと許されない事だってわかってる
でも、今日だけは特別…
智が俺の誕生日プレゼントとして用意してくれたモノだから
だから、一生忘れないようにと、目に焼き付けたいのに
どうしよう…涙が邪魔してぼやけて見える
どうしてくれるんだよ…
歌を聴いてるだけなに、いい歳した男がこんな号泣してるなんて、周りの人も引くだろ…
「もぉ…やりすぎだよ…」
さっき購入したライブグッズのタオルで目を押さえる
タオルを購入した自分を褒めてやりたい
ポロポロと止まらない涙
きっと終わった頃には、タオルもびしょ濡れだろう
会場から観客が退場していく
思い掛けず新曲を聴くことが出来たお客さんたちは、興奮気味に感想を口にしている
一度外に出て、急ぎ足で裏口から中へ戻り、智の控室へ
ドアを開けると智の姿はなく、そこに居たのは国分さんだけ
「あのっ、智くんは?」
「もうシャワーしに行ってるよ
今日は早く帰りたいからってさ」
「ありがとうございます」
部屋を出て、シャワールームに駆け足で向かう
使用されてるシャワー室のドアを、ノックもせずに開けた
「おわっ!翔っ⁉︎」