Happiness day
第19章 Do you…?
「去年のバレンタインも、相当な数貰ったって聞いたけど?」
「あれは、違うよ…
俺がスイーツ好きだって知ってる人たちが『これ、美味しいから食べてみて』ってくれただけ」
「そうかぁ?結構本気の人、いるんじゃないの?」
智の甘いモノ好きは有名だけど、それだけじゃないと思う
だって、こいつ人当たりいいもん
俺もそうだけど、こいつの笑顔見ると和むんだよね
そういう心のオアシス的なのって、みんな求めるじゃん?
「いないって…
翔の方こそ、本命チョコ貰ってんだろ?」
「本命なのかはわかんねぇけど、いくつかは貰った
けどさ、本命と義理の違いがわからん
誰からも『好きです』とか言って貰ってねぇし…」
「言われなくても、なんとなくの雰囲気でわかんだろ?」
「え〜。俺、そういうのわかんない
好きなら好きってちゃんと言ってくれないと」
「ははっ。だからいつまで経っても独り身なんだ?理由がわかったよ」
「どうせ俺には女心は理解出来ないよ…」
「女心だけじゃないけどな?」
「え?なに?」
「さ、着いた。行こう」
聞き取れなかった智の言葉を聞き返した所でドアが開いた
「あ、うん」
智と並んで改札口に向かう
「あ…あぶない」
階段に足をかけた時、隣にいる智が呟いた
何事かと思って智を見ると
智が突然、階段を2段ほど駆け上がったと思ったら、今度は背中を仰け反らせた
「えっ?」
落ちるっ!
そう思った瞬間、体が反射的に動いた
智の真後ろに立ち、智の体を受け止めた
でも思った以上に衝撃が強くて
勢いそのまま、尻もちをついてしまった
「…って!」
「翔⁈大丈夫か?」
智の心配する声。未だ何が起きたのか、正確には把握出来てない
「大丈夫…⁈ってぇ‼︎」
「翔っ⁈」
お尻はそうでもなかったから『大丈夫』って答えたけど
次の瞬間、咄嗟についた右手に激痛が走った
「あれは、違うよ…
俺がスイーツ好きだって知ってる人たちが『これ、美味しいから食べてみて』ってくれただけ」
「そうかぁ?結構本気の人、いるんじゃないの?」
智の甘いモノ好きは有名だけど、それだけじゃないと思う
だって、こいつ人当たりいいもん
俺もそうだけど、こいつの笑顔見ると和むんだよね
そういう心のオアシス的なのって、みんな求めるじゃん?
「いないって…
翔の方こそ、本命チョコ貰ってんだろ?」
「本命なのかはわかんねぇけど、いくつかは貰った
けどさ、本命と義理の違いがわからん
誰からも『好きです』とか言って貰ってねぇし…」
「言われなくても、なんとなくの雰囲気でわかんだろ?」
「え〜。俺、そういうのわかんない
好きなら好きってちゃんと言ってくれないと」
「ははっ。だからいつまで経っても独り身なんだ?理由がわかったよ」
「どうせ俺には女心は理解出来ないよ…」
「女心だけじゃないけどな?」
「え?なに?」
「さ、着いた。行こう」
聞き取れなかった智の言葉を聞き返した所でドアが開いた
「あ、うん」
智と並んで改札口に向かう
「あ…あぶない」
階段に足をかけた時、隣にいる智が呟いた
何事かと思って智を見ると
智が突然、階段を2段ほど駆け上がったと思ったら、今度は背中を仰け反らせた
「えっ?」
落ちるっ!
そう思った瞬間、体が反射的に動いた
智の真後ろに立ち、智の体を受け止めた
でも思った以上に衝撃が強くて
勢いそのまま、尻もちをついてしまった
「…って!」
「翔⁈大丈夫か?」
智の心配する声。未だ何が起きたのか、正確には把握出来てない
「大丈夫…⁈ってぇ‼︎」
「翔っ⁈」
お尻はそうでもなかったから『大丈夫』って答えたけど
次の瞬間、咄嗟についた右手に激痛が走った