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Happiness day

第20章 GUTS!

「まぁ、ぶっちゃけ言えばシタい」

やっぱそうだよな…

「でも俺は翔と違って、利き手を怪我してる訳じゃないから
翔が気にする必要はないよ」

智がニカッと笑った

「へ?……あっ!」

そ、そういうこと、ね…

「ははっ!翔、顔紅いぞ?」

わかっちゃいるけど、恥ずかしい…
聞いちゃいけない事を聞いてしまったみたいな…

「ま、そう言うことだから、俺の事は心配すんな
翔が万全の状態になった時には、お願いするかもな?」

お願いするんだ…

さっきしてもらったみたいな事?
それとも、その先の事?

不安だけど、智が先に進みたいと思ってるなら、知っておいた方がいいよな…

覚悟。は、大袈裟かもしれないけど、それなりに心の準備はしておいた方がいいだろうし

「智は、その…俺の事、抱きたいと思ってんの?」

「うん。思ってる」

「そっか…」

やっぱりそっちなんだ…

「嫌か?」

「嫌と言うか…さっきまで考えてなかったから…」

「考えてなかったの?俺と体の繋がり持つ事」

「ううん。そこは考えてた…
でもふたりの関係が進んだ場合、どっちがどっちってのは、考えてなかった。
ふたりとも男なんだから、最初に気付くべき事なんだけど…」

「そういう天然なとこ、可愛いよな…」

智がふにゃんと笑った

その顔、ドキッとするからやめろっ!

「…ほんと可愛くて、啼かせたくなる…
さっきも、このまま啼かせちゃおうかな、って思ったよ…」

智の手が俺の頬に触れた

「へ?…やっ!あのっ!俺、まだ怪我っ!」

「ははっ!そんな焦んなくても、今は襲わないって」

…もう完全に智のペースだな…

ギブスが外れるまで、あと一週間
ドキドキの一週間になりそうだ…

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