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Happiness day

第24章 sugar and solt

「そんな心配しなくても大丈夫だって」

「でも、智くんに恥ずかしい思いさせる…
なんであんなヤツと組んだんだって、皆んなに笑われるよ」

智くんは、この界隈でダンスをやってる人たちの間ではそれなりに有名

小さな頃からバトルに参戦しては、好成績を残してる

智くんがバトル会場で踊ると、あちこちから声援が飛ぶくらいなのに…

智くんが俺の手を取り、優しく微笑む

「翔ちゃんとなら笑われたって構わない
俺は翔ちゃんと一緒に踊りたいんだ
俺のパートナーは翔ちゃんじゃなきゃダメなんだよ?」

「智くん…」

智くんが『翔ちゃんじゃなきゃダメ』なんて言ってくれたから、俺も覚悟を決めた

「わかったよ、智くん
俺、智くんの為に、当日まで頑張って練習するから、ダンス教えてくれる?」

「もちろん、喜んで」

智くんが笑われないように、少しでも上達しなくちゃ

そう思って、頑張って練習したのに
バトル当日…俺たちは違う理由でみんなに笑われる事になった

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