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Happiness day

第26章 太陽の世界

「「こんにちは〜」」

「ふふっ…相変わらず仲良しだね〜
今日はもう来ないのかと思った」

「昨日の夜、仲良くしすぎて
朝、起きるの遅くなったんだよな?」

「智っ!」

「もぉ、本当仲良しなんだから〜」

フロアから聞こえてくるのは、接客してる雅紀と週末の常連客のふたり…翔くんと大野くんの声…

この店がオープンしてすぐに、翔くんが常連になってくれて
年も近い事から、お客さんの中でも、比較的親しくさせてもらってた

その翔くんが、今年の2月に連れて来たのが大野くん

それからは、ほぼ毎週末、ふたりで来店してくれるようになった

より親しみを感じるようになったのは、ふたりで来るようになってからだな

俺と雅紀が同性の恋人同士であるように、翔くんと大野くんも同性の恋人同士

ふたりが付き合い出す直前くらいから、翔くんに相談を受ける事が増えた

普通、こんなに身近にいないだろうからな
同性を恋人に持つ人間なんて…

そんな事情もあって、ふたりはお客さま、と言うよりは、友人に近い存在となってる

で、今日は、いつもより遅い時間に来店してくれたんだけど
その理由が、今、聞こえて来た理由ってわけか…

相変わらず、翔くんも愛されてんな

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