Happiness day
第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~
「大野さん、お邪魔するよ」
「ん、どうぞ」
仕事部屋に入って来たのは、俺の幼馴染兼、仕事のマネジメントをしてくれてる二宮和也、本職は会計士
俺は個人でイラストレーターの仕事をしているんだけど
ここ数年、仕事の依頼が急増…
心身共に疲弊していた俺を見かねて、ニノがマネジメントを引き受けた
本来なら、クライアントとのやり取りは、会計士の仕事じゃないが
『儲けを増やすには、割の良い仕事を引き受けないとね?
でも、大野さんは依頼が来た順に引き受けちゃうから、俺が見定めてあげるよ』
との、ありがたい申し出を受け入れた
元々、頼まれると断るって事が苦手で
何でも引き受けてたから、締め切りに追われ、作品にもその悪影響が出る
今度はその事を引き摺りながら次の作品に挑むから
また、納得出来る物が描き上がらない…
所謂、負のスパイラルに陥っていたのを、ニノに救われた
「で?どう?仕事の進み具合は?
そろそろ次の仕事受けても大丈夫?」
「う〜ん…もうちょっと待って貰ってもいい?」
「なに?そんなに苦戦してるの?
量的には多くなかったと思うけど」
「まぁ、量的にはな…」
今受けてる仕事は、恋愛小説の表紙と挿絵
挿絵の方はなんとなく進んでいるんだけど、表紙がまったく進まない
「全体的には出来てるんだけど、メインの女性の顔がイマイチ定まらなくて…」
「あー…大野さん、女の人に興味ないもんねぇ」
「失礼だな、興味はあるよ…
今は彼女がいないだけで」
「恋人より仕事が優先になっちゃう人は、興味があるとは言えないんじゃないの?」
そう…彼女がいたのも、もう数年前…
納得いく仕事が出来るようになったと同時期から、恋人という存在が縁遠くなった
絵を描く事に集中出来るようになったからだろう
恋人と過ごすよりも、絵と向い合ってる時間の方が楽しい
そんなだから、ニノに『興味がない』って言われても仕方ないのか…
「ん、どうぞ」
仕事部屋に入って来たのは、俺の幼馴染兼、仕事のマネジメントをしてくれてる二宮和也、本職は会計士
俺は個人でイラストレーターの仕事をしているんだけど
ここ数年、仕事の依頼が急増…
心身共に疲弊していた俺を見かねて、ニノがマネジメントを引き受けた
本来なら、クライアントとのやり取りは、会計士の仕事じゃないが
『儲けを増やすには、割の良い仕事を引き受けないとね?
でも、大野さんは依頼が来た順に引き受けちゃうから、俺が見定めてあげるよ』
との、ありがたい申し出を受け入れた
元々、頼まれると断るって事が苦手で
何でも引き受けてたから、締め切りに追われ、作品にもその悪影響が出る
今度はその事を引き摺りながら次の作品に挑むから
また、納得出来る物が描き上がらない…
所謂、負のスパイラルに陥っていたのを、ニノに救われた
「で?どう?仕事の進み具合は?
そろそろ次の仕事受けても大丈夫?」
「う〜ん…もうちょっと待って貰ってもいい?」
「なに?そんなに苦戦してるの?
量的には多くなかったと思うけど」
「まぁ、量的にはな…」
今受けてる仕事は、恋愛小説の表紙と挿絵
挿絵の方はなんとなく進んでいるんだけど、表紙がまったく進まない
「全体的には出来てるんだけど、メインの女性の顔がイマイチ定まらなくて…」
「あー…大野さん、女の人に興味ないもんねぇ」
「失礼だな、興味はあるよ…
今は彼女がいないだけで」
「恋人より仕事が優先になっちゃう人は、興味があるとは言えないんじゃないの?」
そう…彼女がいたのも、もう数年前…
納得いく仕事が出来るようになったと同時期から、恋人という存在が縁遠くなった
絵を描く事に集中出来るようになったからだろう
恋人と過ごすよりも、絵と向い合ってる時間の方が楽しい
そんなだから、ニノに『興味がない』って言われても仕方ないのか…