Happiness day
第28章 Crasy Moon ~キミ•ハ•ムテキ~
表紙の絵は、主人公が旅先で初めてヒロインを見た時の、主人公目線での女性を描いて欲しいと頼まれた
早い話が、一目惚れのシーン…
月夜の晩に、海岸で全身ずぶ濡れになっていた女性が
月の光に照らされ、男の目には光り輝いて見えた…
それを、ちょっと幻想的に描いて欲しいそうだ
作者曰く、月の女神のイメージ
そう言われても、俺は月の女神を見た事がない
「誰かモデル探す?
適当に雑誌とか写真集持って来てもいいけど?」
「モデルかぁ…」
実は、モデルなら心当たりがあるんだ…
月の女神の実物は見た事ないけど、女神を思わせる人は知っている
ただ、その人物を描いてしまって良いのか悩んでいて…
「なぁ…実在する人物を、本人に許可なく描くって、どうなんだ?問題ないのか?」
「んー…描き写すようなら問題あるかもねぇ…
小説の表紙になるし…
でも、参考程度なら問題ないんじゃない?」
「参考程度か…」
参考程度じゃなくて、そのものを描きたいんだけど…
本人の許可を取るにも、何も手掛かりがない
俺が知ってるのは、去年の夏…
駅前の巨大看板広告に写っていた彼女の姿のみ
広告のコンセプトは、仕事帰りに、街に繰り出す女性たちに向けて…
『夜に輝く』
メイクを施された煌めく女性が、夜空を見上げているポスター
初めてその巨大看板を見た時、俺は足を止めた
口紅が塗られたふくよかな唇…
アイシャドウが塗られたくっきりとした二重瞼…そして、その奥の綺麗な瞳
女性を美しいと思った事は、あまりないが、この人物は美しい…
夜空に舞うアゲハ蝶を思わせる
でも、派手派手しさはなく
どちらかと言うと、蝶の妖精のような…人ならざるモノの儚さを感じ、惹きつけられた
きっと、俺とその看板との出会いは、主人公がヒロインと出会った時に近い感情だと思うんだ
だから、彼女をモデルに描いたら、月の女神も描けるんじゃないだろうか
早い話が、一目惚れのシーン…
月夜の晩に、海岸で全身ずぶ濡れになっていた女性が
月の光に照らされ、男の目には光り輝いて見えた…
それを、ちょっと幻想的に描いて欲しいそうだ
作者曰く、月の女神のイメージ
そう言われても、俺は月の女神を見た事がない
「誰かモデル探す?
適当に雑誌とか写真集持って来てもいいけど?」
「モデルかぁ…」
実は、モデルなら心当たりがあるんだ…
月の女神の実物は見た事ないけど、女神を思わせる人は知っている
ただ、その人物を描いてしまって良いのか悩んでいて…
「なぁ…実在する人物を、本人に許可なく描くって、どうなんだ?問題ないのか?」
「んー…描き写すようなら問題あるかもねぇ…
小説の表紙になるし…
でも、参考程度なら問題ないんじゃない?」
「参考程度か…」
参考程度じゃなくて、そのものを描きたいんだけど…
本人の許可を取るにも、何も手掛かりがない
俺が知ってるのは、去年の夏…
駅前の巨大看板広告に写っていた彼女の姿のみ
広告のコンセプトは、仕事帰りに、街に繰り出す女性たちに向けて…
『夜に輝く』
メイクを施された煌めく女性が、夜空を見上げているポスター
初めてその巨大看板を見た時、俺は足を止めた
口紅が塗られたふくよかな唇…
アイシャドウが塗られたくっきりとした二重瞼…そして、その奥の綺麗な瞳
女性を美しいと思った事は、あまりないが、この人物は美しい…
夜空に舞うアゲハ蝶を思わせる
でも、派手派手しさはなく
どちらかと言うと、蝶の妖精のような…人ならざるモノの儚さを感じ、惹きつけられた
きっと、俺とその看板との出会いは、主人公がヒロインと出会った時に近い感情だと思うんだ
だから、彼女をモデルに描いたら、月の女神も描けるんじゃないだろうか