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Happiness day

第13章 キミの夢を見ていた

うっすらとピンクに染まったニノの頬
色白のニノはわかりやすい

その頬の色は、アルコールのせいじゃないよな?

松「ニノ…」

テーブルに置いたシャンパングラスを
所在なげに弄るニノの手に手を乗せ、軽く握った

ビクッと肩を震わせるニノ

松「ニノは…俺の事、どう思ってる?」

ニ「どうって…だから、ジェントルで良い男だなって…」

松「そういう事じゃない…」

握ったニノの手を引き寄せ抱きしめる

一瞬ビクッとしたけど、大人しく腕の中にいてくれる

ニノを見下ろし見つめた

松「俺はニノが好きだ…
だから、ニノが俺の事どう思ってるか知りたい」

二「俺は…」

松「俺は?」

二「潤くんの事…」

松「うん…」

真っ赤に染まったニノの顔…
ニノの次の言葉を期待を込めて待つ

二「やっぱ無理ーっ」

松「えぇ〜、そこまで言って無理って」

二「無理なもんは無理なのっ」

恥ずかしさのせいか、うるうるの瞳で俺を見上げるニノ

まぁ、いっか…ニノの気持ちは十分伝わった

松「わかったよ。ならさ、俺と付き合ってくれる?
その返事くらいは出来るだろ?」

ニノはそれさえも恥ずかしいのか
しばらく『うー』って唸っていたが
体を伸ばし、チュッと触れるキスを頬にくれた

松「ありがと、ニノ。好きだよ」

ニノを抱きしめてる腕に力を込めると、ニノの手が遠慮がちに俺の背中に回りギュッと抱きしめ返してくれた

二「……俺も…」

俺の胸に顔を埋め、やっと聴き取れるくらいの小さな小さなニノの声

それでも大満足だ

照れ屋なニノから愛の告白を貰えたんだから。


〈おわり♡〉

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