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Happiness day

第16章 サクラ咲ケ

去年のクリスマス直前、俺は一つ年下の青年と出逢った

初対面の時は、真面目な優等生で、俺とは合わそうという印象
でも、その第一印象が間違っていた事を、数日後に知った

とてもキュートなスイーツ男子

クリスマスイブに一緒にバイトをし、距離が近づき
この一年、あちこちの店にスイーツを食べに出掛けているが
はっきり言って、俺はその人に恋をしている

俺としては、友達以上の関係だと思うんだけど

実際の所どうなんだろう…

彼も俺のこと、友達以上の想いで見てくれている?

今年のクリスマスイブは、ふたりで過ごしたし…
ただの友達なら、野郎ふたりだけでクリスマスイブを過ごしたりしないよな?

年明け4月には俺は大学に進学するし(受験に受かればだけど…)あっちも受験生になる

環境が変わる前に、そろそろふたりの関係をはっきりさせたい

すぐ傍にいるのに、何も出来ない状況に、俺の精神的、肉体的限界が近づいて来てる

男なら好きな人に触れたいと思うのは当然だろ?

今のままだと、キスをしていいのかすらわからない

だから決めた
俺の気持ちを彼に伝えようと…

今日は大晦日、夜中に彼と初詣に行く
新年を迎えたその時に言うんだ…

『キミが好きです』って

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