
Liar × Lover
第2章 Between the sheets
「 ん、お茶どうぞ。
麦茶だけど大丈夫だった?」
「 もちろん大丈夫です!
ありがとうございます。」
私は誠斗さんからグラスに入った
麦茶を受け取った。
ひんやりして気持ちいい…。
「 よかった。やっと笑ったね。」
誠斗さんはそう言い、私の隣に腰を下ろす。
「 俺、あの時仕事帰りだったんだけどさ。
前から心月ちゃんに凄く似た子が
歩いてるなーと思ってて。
横を通りすがろうとしてた時、泣いてるように
見えたから思わず引き止めちゃった。」
やっぱり仕事帰りだったんだ。
仕事で疲れてるのに
迷惑をかけてしまって申し訳無い……。
「 ほんとごめんなさい、誠斗さん
仕事で疲れてるだろうに………。」
「 それは気にしないの。女の子の
あんな姿見て放っておける訳無いでしょ。」
誠斗さんはそう言うと
再び私の頭を優しく撫でた。
