
Liar × Lover
第5章 Nikolaschka
「 誠斗さん 」
私は彼の服の裾をキュッと掴む。
「 誠斗さんの家に… 行きたいです 」
私の言葉に、彼は一瞬驚きの表情を見せた。
「 …本当にいいのか。俺も男だから
さすがに次は途中でやめられないよ?」
誠斗さんの言葉に私は力強く頷いた。
「 ………………最後までしたい。
何も考えられなくなるくらい、あなたで
いっぱいにして欲しい。」
私がそう言うと、その言葉に応えるかのように
誠斗さんがそっとキスをする。
そして、私の耳元に口を寄せて囁いた。
「 分かった。なら、俺の家においで。」
「 最高に気持ちいいセックス、しようか。」
普段は優しい彼が
私に見せるもう1つの表情 ___
彼を『 男性 』だと実感させる
妖艶な微笑みと甘い声で誠斗さんは言った。
