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ある日突然NTR合戦に巻き込まれた不肖の僕

第4章 まゆみと、えりこ

えりこがまさるに好意を持っていることは、知っていた。しかし、まさか寝取るなんて夢にも思わなかった。

「まゆみが悪いんだよ~?両思いのくせに、いつまでもいつまでも放置してるから~。じれったくて、もうたまらなかったから、先に頂いちゃったよ~?」
「え~っ?ドロボー猫のくせに、ナニ言ってるの~?わたしがいつまさると寝ようが、あんたに関係ないじゃん~!」
と、まゆみは抗(あらが)ってみたものの、男を先に食べられた事実は厳然としてあり、その劣勢はいかんともし難(がた)かった。

ふと、えりこの乳が化け物級なのを思い出した。
《あ、そうか~!》
「えりこ~!どうせ、その風船みたいな乳で、まさるを誘惑したんでしょ~?まさるが巨乳フェチなことをいいことに~!」
「そ…、そんなことないよ~?まさるのほうから、ホテルに誘ってきたんだし~」
「そういうふうに、まさるを誘導したんじゃ~?わたしとそっくりな顔なのをいいことに、わたしのフリして近づいたんでしょ~?去年(中2)の秋ごろ、まさるに色目を使ってたの、知ってるよ~?」
「うっ…、う~ん…」
やっぱり、そうなんだ。
まさるはわたしだと思ってえりこをホテルに誘い、途中で気がついたが女子に恥をかかせてはいけないと思って(もちろんえりこの化け物乳に陥落したんだろうが)えりこと寝た、と。

こんなふうにえりこを詰問しても、寝取られてしまった事実は変わらない。
《くそ~ッ!くっそ~~~ッ!》
涙があふれてきた。まさるの初をもらうのは、自分のはずだったのに…。

しかし、かろうじて理性を保っていられた理由は、まさるがえりこを好きでセックスしたんじゃないということ。
《まさるは、心はまだわたしにあるに違いないわ》

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