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ヌードモデルのオール・デイ・ロング

第1章 セックスからポーズブックへ


裸で目覚めた。
恋人と一緒に寝たのだから当然だった。

彼の部屋、彼のベッド、彼の裸。

隣を起こさないように気をつけて浴室へ行き、シャワーを浴びた。

バスタオルで体をぬぐう時、彼が起きたような気配がした。

浴室を出ると、はたして彼は全裸でリビングに立っていた。

ルール違反、と彼は言って、私の体からバスタオルを落とした。


金曜日だった昨日。

激しく愛しあったあとのピロートークで、珍しく仕事としてのヌードモデルの話題になった。

そう言えば、時給をはじめ労働条件はなんとなく彼にも教えてなかったなぁと思い出しながら、答えられる質問には答えた。

Q.一回の仕事で裸でいた最長時間は?

A.休憩を入れて二時間が一般的な契約。
それ以上やっても、ポーズが尽きるし、絵の具が乾かなかったりして、やることがなくなるみたい。

多分、これがきっかけだった。

これから裸で24時間過ごしてみよう。

いやだ、そんなの──拒否しようにも唇をキスでふさがれ、
今からスタート、と彼が宣言し、乳房から攻めてきて、二回戦──。

こうして、全裸24時間は始まった。

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