
その瞳にうつりたくて…
第4章 she is...
名前:水城 綾。
年齢:24歳。
趣味:ピアノを弾くこと。
特技:絶対音感があるので耳コピが出来る。
将来の夢:弾き語りが出来るアーティスト。
好きなもの:チョコとドーナツ。
備考:事故の後遺症で視力が悪くなる。
ただし、全く見えてない訳ではなく全てのものがボヤけて見える。
慣れた道などは感覚で歩ける。
初恋の人:加藤 悠人…。
加藤悠人が演じた戦隊物の主役のレッド。
彼女についてわかったのはこれだけ。
あの後彼女は俺の正体がレッドとは気づかずいろんな事を教えてくれた。
自分の趣味や好きなものについて。
もっと彼女といろんな話をしたかったが、休憩時間が終わってしまった為に俺はレッスン室に戻った。
が、午後のレッスンはいつもよりやる気が起きなかった。
彼女に嘘をついてしまったこと。
自分の保身のために嘘をついてしまった事が申し訳なくて。
あの時、何で口からあんな嘘をついてしまったのか…。
誰かに相談したくても、こんな話を誰に相談すればいいんだ?
いつ何時彼女の耳に俺の正体がバレるかもわからないのに。
っていうか、彼女がこのスクールに出入りしてる限り俺の正体に気づくのなんて時間の問題だ。
変な見栄を張らずにあの時俺の正体をバラしてしまえば良かった。
ガッカリされても良いからさっさと名乗ってしまえば良かった…。
そう何度も悔やんでしまう…。
