女忍者(くのいち)忍者狩りに遭う。
第3章 忍び狩り
「こんなに落ち着くのは初めてかも……」
私は茶屋の小部屋にいた。奈美さんと茶瓶の掛かった囲炉裏ごしに向かい合わせに座っている。囲炉裏の炭火がチリチリと揺らいで、それが自分の心臓の音のように感じた。
「あの……私は……なぜ……」
「一里塚の松の根元に倒れて……。恐らく毒の付いた針が……」
恐らく吹き矢だ。
「ああ、ありがとうございます。で、どなたかが訪ねて来られて……」
「ああ、あれは忍び狩り――バカなお金持ちたちの遊び……」
奈美さんは小さなため息混じりに言った。
忍び狩り……。この間の男もそうなのか。
私は茶屋の小部屋にいた。奈美さんと茶瓶の掛かった囲炉裏ごしに向かい合わせに座っている。囲炉裏の炭火がチリチリと揺らいで、それが自分の心臓の音のように感じた。
「あの……私は……なぜ……」
「一里塚の松の根元に倒れて……。恐らく毒の付いた針が……」
恐らく吹き矢だ。
「ああ、ありがとうございます。で、どなたかが訪ねて来られて……」
「ああ、あれは忍び狩り――バカなお金持ちたちの遊び……」
奈美さんは小さなため息混じりに言った。
忍び狩り……。この間の男もそうなのか。