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ダブル不倫

第17章 上司里井

「宮崎……?」
 
 里井の無表情な目が涙で濡れてるように見えた。
 
「えっ……」
 
 奈々葉はしなるように身体が里井に引き寄せられる。
 
「あんっ、ちょっと……」
 
 立ったまま奈々葉は、里井の筋肉質の胸に受け止められる。
 
 里井の薄い唇が首筋に吸い付く。甘い噛みつき。ピリッとした感触が身体を駆け抜ける。唇はパジャマの薄い生地の上から鎖骨、胸の膨らみに滑り落ちた。
 
「ああ、部長?」
 
 頭を抱き寄せられる。今度は奈々葉の唇に冷たく薄い唇が重なった。苦いコーヒーの香りが口いっぱいに広がる。
 
 里井の激しい息遣いを感じながら、ネチャネチャと、ねっとりした舌が絡み合う。泡立つ唾液を交換し合う。

「優しくして……ね?」
 
 片側の膨らみを揉みしだかれる。パジャマの下にはブラジャーをしていない。もう一方のそれは薄い布の上から頬張られ、その先端を唇の中で転がされ、強く吸い込まれる。
 
 ピリピリとした甘い痛み。子宮に熱を帯びる。
 
 プツプツプツとパジャマのボタンが弾ける。

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