テキストサイズ

ダブル不倫

第5章 夫婦の時間

 食事のあと、奈々葉は自分で全裸になりベッドに潜り込んだ。
 
 目を閉じて、信也を待つ。
 
 信也がゴソゴソと奈々葉と同じシーツに潜り込んだ。
 
 ベッドの中で背中から抱きしめられ、胸の膨らみに冷たい手が滑った。三年前より出たメタボ腹が尻の辺りに当たる。まるで冷たい機械か何かにゴリゴリと揉み潰されるような痛さに耐える。
 
「ああ……ん……信也……さん……」
 
 ――ちょ、ちょっと痛い……。
 
「ああ……奈々葉、いいよ……声、出しても……」
 
「ああ……もう……恥ずかしい……から……」
 
 奈々葉はイヤイヤと顔を左右に振った。
 
 信也の手のひらが下腹に滑り降りる。
 
「ああ……恥ずかしい……」
 
 手のひらが奈々葉の茂みの上でクルクルと遊ぶ。
 
「ああ……、くうん……しんや、信也さんっ……」
 
 ――まだ、まだだって……。

 両足の間の柔らかい場所に信也の指が滑る。身体が中心に押し込まれる。傷口が左右に開かれるような痛みが走った。
 
「気持ちいいでしょ、こうすると……?」
 
 奈々葉の身体の中でクネクネと何かが動いているのが分かる。身体の奥をかき混ぜられる。痛い。傷口が更に開かれたようだ。
 
「んっ、んっ、んんんん……つぅ……」
 
 ――まさか。痛いよ。まだ濡れてないってぇ……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ