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ダブル不倫

第7章 発熱

 奈々葉は目を覚ました。
 
 まだ夜は明けていないようだった。新聞配達のバイクの音がパタパタという音が玄関のポストから新聞が重たく落ちるゴトンという音に変わる。
 
 信也はまだ夢の中のようだ。
 
 菜々葉は起き上がろうとした。身体が石のように重い。
 
 体温を測ると、三十七度七分だった。

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