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ダブル不倫

第7章 発熱

 夜が明けて美希にラインを送った。
 
『美希、熱、出ちゃった……』
 
『遠足が楽しみすぎて熱を出しちゃった小学生だね』
 
 ――ホントだ。
 
 美希の笑い声が聞こえるようだった。
 
 すぐに追伸の通知音が鳴る。
 
『部長に伝える?』
 
『うん……お願い』
 
 子犬がラジャーというスタンプに送られてきた。菜々葉はスマートフォンのスクリーンを指で弾いた。

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