ダブル不倫
第10章 事件
菜々葉の身体の奥がキュンと何かを絞り出すのを感じていた。溢れたそれがクロッチに染み込むのを感じる。
喉奥に里井の苦みと青臭い匂いがまだ残っている。
胸の先端に当たるブラジャーの生地さえ気になって、そのストラップを直した。
アームレストを跳ね上げ、奈々葉が運転席の里井に覆いかぶさった。
「重くない……ですか、私……?」
「いや……」
奈々葉の左手が里井の右側の手首を取る。里井の身体が奈々葉の方へ向く。
奈々葉の逆の手は自分のスカートのホックを外し、そのジッパーを下ろした。スカートが音も立てず膝に落ちる。音も立てず空気を循環させているエアコンの風が剥き出しになった奈々葉の臀部に当たる。
「宮崎……お前」
奈々葉は自分の股間に里井の手のひらを導いた。ショーツの生地の上を通して彼の手の温もりを感じる。
「ああ……部長……」
「お前、柔らかいな……」
里井の股間に目を落とす。透明なベールを纏ったように見える里井自身はダラリと項垂れていた。
里井の指が奈々葉の股間に沿う。敏感な芽を押し潰しながらその中心に伸びる。ショーツの生地の上で……。
「ああ……んんっ……」
甘く心地よい電流が奈々葉の背を走る。
「すみません。ぽちゃぽちゃしてて……」
居酒屋で酔っている里井にポツリと言われた一言だ。
「お前、いっぱい、濡れてるな」
里井の指が奈々葉の上で動くたびにピチャピチャと言う音が、電子音楽の中に溶ける。地肌に貼り付いたクロッチが剥がされると、茂みが起ち上がる。
「恥ずかしい……」
「……すまねえけど……俺……」
里井の声がが力なく詫た。
奈々葉には直ぐ理解できた。里井が何を謝ったのか……。
「部長……?」
「ん……?」
奈々葉が里井の頬に軽くキスをしてから、項垂れた里井自身に口付けた。
喉奥に里井の苦みと青臭い匂いがまだ残っている。
胸の先端に当たるブラジャーの生地さえ気になって、そのストラップを直した。
アームレストを跳ね上げ、奈々葉が運転席の里井に覆いかぶさった。
「重くない……ですか、私……?」
「いや……」
奈々葉の左手が里井の右側の手首を取る。里井の身体が奈々葉の方へ向く。
奈々葉の逆の手は自分のスカートのホックを外し、そのジッパーを下ろした。スカートが音も立てず膝に落ちる。音も立てず空気を循環させているエアコンの風が剥き出しになった奈々葉の臀部に当たる。
「宮崎……お前」
奈々葉は自分の股間に里井の手のひらを導いた。ショーツの生地の上を通して彼の手の温もりを感じる。
「ああ……部長……」
「お前、柔らかいな……」
里井の股間に目を落とす。透明なベールを纏ったように見える里井自身はダラリと項垂れていた。
里井の指が奈々葉の股間に沿う。敏感な芽を押し潰しながらその中心に伸びる。ショーツの生地の上で……。
「ああ……んんっ……」
甘く心地よい電流が奈々葉の背を走る。
「すみません。ぽちゃぽちゃしてて……」
居酒屋で酔っている里井にポツリと言われた一言だ。
「お前、いっぱい、濡れてるな」
里井の指が奈々葉の上で動くたびにピチャピチャと言う音が、電子音楽の中に溶ける。地肌に貼り付いたクロッチが剥がされると、茂みが起ち上がる。
「恥ずかしい……」
「……すまねえけど……俺……」
里井の声がが力なく詫た。
奈々葉には直ぐ理解できた。里井が何を謝ったのか……。
「部長……?」
「ん……?」
奈々葉が里井の頬に軽くキスをしてから、項垂れた里井自身に口付けた。