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ヌードモデルと記憶のショーツ

第1章 彼の反応は自然ですか?



あら。
会っちゃった。

あれから一週間ほど経って、別のゼミで裸を見せた帰り、私のアパートの近くで会ってしまった。

彼の方は、「今は服を着てるから思い出せないんですね」と言われるまで、私が誰だかわからなかったけど。

系列校の四年制大学の学生なのは当然わかっていたけど、
3年生だって。先輩だ。
短大2年生の私には後輩しかいないから新鮮だ。

部屋に上げた先輩は、おどおどしていて、可愛かった。

私の裸を変な目で見てませんでしたか?

たった一言で縮こまってた。
可愛い。

コーヒーでも飲みながら、いろいろ聞き出した私って、鬼畜?

不覚だったという弁明は嘘とは思えなかった。

──どうして体が反応したんだろう。ヌードモデルは見慣れているし、遠距離恋愛の恋人もいるのに。

あ、ちゃんと経験あるんだ。

──詩織さんは嫌だったでしょ。そんな目で見られているなんてわかったら。

──うふ。嫌じゃなかったですよ。正常だと思います。

ただ、挑発的なポーズでもないのに、そんなことが起きたのが意外だっただけ。

──詩織さんだから、勃ったのかな。

あ、素直に嬉しい。


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