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だって好きなんだもん

第2章 かわいい幼馴染 Aside

「………おーい雅紀ー?
…雅紀ー?雅紀くーん聞こえてますかーー?!」

「えっ…?あっ!!
なに?!?!」

「雅紀どうした?
 そろそろ移動しようぜ」

やべ…!
かずのこと考えてたら翔ちゃんの話全然聞いてなかった…!!!!

「まぁ大方愛しのかずくんの事考えてたんだろうけどな笑」

…うっ……バレてる………

まぁ、でも確かに俺が翔ちゃんに話すことなんて、
夕飯がハンバーグで喜んでるかずがかわいかったとか、ゲームのガチャがイマイチで落ち込んでるかずがかわいかったとか、俺のパーカー着てるかずがかわいかったとか…
とにかくかずがかわいいって事しか言ってないもんな〜

「雅紀はほんとにのの事好きだよな〜
 いいな〜!!俺も恋してーーーーー!!」

そう。

翔ちゃんは俺がかずのことを幼なじみとしてではなく、恋愛対象として見ていることを知ってる。

でも、翔ちゃんだって好きな人すでにいると俺は思ってるけどな〜

………松潤とか。

「案外身近な人のこと好きになるんじゃない?
 …松潤とかは?」

「潤?
 あいつはなんつーか…弟?みたいな感じよ」

「いやいや笑
 毎日松潤にお弁当作ってもらってるじゃん笑」

「ノンノンノン雅紀くん。
 それとこれとは話が別よ。」

何が違うのかなぁ〜

でも翔ちゃんは俺が男のかずを好きだと言っても否定を一切しなかった。

"いまどき同性好きになるなんて当たり前じゃね?
 俺のアメリカの友達じゃ同性カップルなんてざらにいるし。
 雅紀が好きになった相手がたまたま男のにのだった。ただそれだけだろ?"

って言ってくれる。
それどころか、

"確かににのかわいいもんな〜
なんつーの?守りたくなるかんじ?
俺がそばにいなきゃ!!!みたいな"

とすら言ってくれる。

だからこそ俺はかずのことを好きでいていいんだって思える。

……その思いを伝えるのは別としてね?

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