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私、普通の恋愛は無理なんです。

第3章 セフレ候補

「ああ……、中学生みたい……ドMの部長さん……」
 
 私の中のドSが暴れだす。
 
 私は浅く腰掛けた部長の前に膝を突いて、赤黒くそそり勃ったものに唇を這わせた。ソフトクリームを舐めるように、根本から彼の先端へと舌を這わせる。と、部長のそこが私の唾液で銀色のベールのように染まっていった。
 
 部長の大きな手が私の頭を抱き寄せた。
 
「た、坂村……あっ、おお……」
 
 部長が辛そうにうなる。その度、ペニスがぴょこぴょこと跳ねた。
 
 空気をパンパンに入れた風船のように膨らんだペニスの先端に舌を絡める。
 
 身体の奥がキュンと熱くなる。部長の先端が苦い液を吐き出す。
 
「じゃあ、部長、お仕事があるので、私は……」
 
「……部長の味ですよ」と下から見上げるように唇を突きだす私に、「えっ、ああ……」と部長の唇が少し遅れて重なった。親鳥がヒナに餌を与えるように……。
 
 唇を食いしばる部長の目がすがる。真っ赤になった部長の頬がすうっと土色に戻った。
 
「さっき、酒に誘われたよ。宮崎に……」
 
 部長は開いたジッパーを上げながら言った。
 
「えっ……じゃあ、今夜……ですか」
 
 胸がドドンとなった。奈々葉、結構積極的なんだ。
 
「……だな」
 
「……えっ……ああ、……そうですか。頑張って下さい」

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