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私、普通の恋愛は無理なんです。

第3章 セフレ候補

「なあ、舌で……頼むよ」と言う部長の声が熱を帯びる。
 
「仕事中ですよ。部長……」
 
 部長室の外はガヤガヤと忙しそうな音がしている。
 
「坂村……お前さあ……」
 
 部長が何を言おうとしているかすぐに分かった。もし、部長と奈々葉が付き合うことになったら、どうするか聞こうとしているんだ。
 
「ああ、いいですよ。部長はこのままの関係で……それに……」
 
「それに……?」
 
「それに、ダメなんです。私、普通の恋愛は無理なんです」
 
 セックスは大好き。だけどイチャイチャするのは苦手だ。
 
「ほお、面白いな。お前……。いいよ。俺もそれで……」
 
「誰か来ますよ」
 
 ペニスが更に固くなる。

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