僕はアノ音を聞いてしまった。
第4章 真珠の肌と透明な肌
ベッドの上の透明な肌をした丸顔の少女が部屋の最奥にある腰窓の下に移動した。体育座りで座った尻を浮かせると脚でシーツを蹴って……。
ベッドのぶ厚いマットがゴソゴソっと揺れた。
「お姉さまぁ……」
少女が手元を探り、大きなタオルを取って自分の喉元までを覆い隠した。少しプルンとした少女の透明な肌の肩が怯えるように丸くなっている。その脚を折りたたんで横に流す。
ベッドのシーツに残る少女の臀の膨らみの跡が、桃のレリーフのようになっている。その中心辺りのシーツの色は楕円を描くように濃くなっていた。
「ああ、彼――あ、淳也くんは大丈夫だから。恭子(きょうこ)ちゃん……」
――恭子ちゃん……? 聞いたことがあるような……。
「驚いた? 淳也くん……」
マサミが手のひらでベッドに腰掛けるように促す。
「えっ……?」
淳也はベッドに背を向けて、そこに腰を下ろす。
恭子の子犬のような丸い目が上目遣いで淳也を見た。怯えたような彼女の目が泳いだ。
ベッドのぶ厚いマットがゴソゴソっと揺れた。
「お姉さまぁ……」
少女が手元を探り、大きなタオルを取って自分の喉元までを覆い隠した。少しプルンとした少女の透明な肌の肩が怯えるように丸くなっている。その脚を折りたたんで横に流す。
ベッドのシーツに残る少女の臀の膨らみの跡が、桃のレリーフのようになっている。その中心辺りのシーツの色は楕円を描くように濃くなっていた。
「ああ、彼――あ、淳也くんは大丈夫だから。恭子(きょうこ)ちゃん……」
――恭子ちゃん……? 聞いたことがあるような……。
「驚いた? 淳也くん……」
マサミが手のひらでベッドに腰掛けるように促す。
「えっ……?」
淳也はベッドに背を向けて、そこに腰を下ろす。
恭子の子犬のような丸い目が上目遣いで淳也を見た。怯えたような彼女の目が泳いだ。