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美少女は保護られる〜私の幼なじみはちょっと変〜

第7章 君は私の彼氏でした!?



私に抱きつくひぃくんを退けようとするも、ひぃくんの力が強すぎて退けられない。

鬼が……
鬼がぁー!!

「え……で、どっちなの?付き合ってるの?付き合ってないの?」

少し呆れた様な顔で質問をする彩奈。

「付き合ってないよー!」
「付き合ってるよー!」
「もう、やめてよひぃくん!嘘付かないでっ!」
「嘘じゃないよー!花音酷いよー!」

大きな声でそう言ったひぃくんは、私に抱きつきながらメソメソと泣き出した。

えー。
何か私が悪者……なの?
何で泣くのよ……。

私達に呆れた彩奈が、小さく溜息を吐くと口を開いた。

「うん、わかった。じゃあ……響さん。花音とはいつから付き合ってるの?」

え!?
付き合ってないよ!彩奈!

そう思いながら彩奈を見ると、いいからお前は黙っとけって顔をされる。
そんなに怖い顔しないでよ……。

仕方ないので素直に黙って見守る私。

「体育祭の時。花音がお嫁に来てくれるって言ってた……」

え……えっ!?
あ、あの時の!?

私は数ヶ月前の出来事を思い出す。
確かひぃくんが告白されたと聞いて、私がどうなったのか尋ねたやつ……。

気になるって事は俺の事が好きだって事だと言われて……

そこまで思い出すと、一気に顔が熱くなる。

い、いやいやいや。
私ひぃくんの事好きじゃないし。
うん、断じて違う。

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