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風に吹かれて

第14章 光と影

Voyageの#3と#4を見た。
萌え禿げるような尊い悶えポイントが山盛りで、大変眼福。

ではあったのだけれど、やはり余韻として残る気持ちは別にある。

#3の序盤、5×20が流れるリハのシーンは、赤君の表情に始まり、5人それぞれが口ずさむ姿に物凄く気持ちを持って行かれた。

あの場面を表す言葉は、ちょっと自分の中で探しても見つけられない。



#4の、5×20ステージ挨拶のシーンでも。
ピンが当たって赤君から順に一人ずつ言葉を紡いでいく間、画面手前に立って影に居る青君の姿を見て、言葉が見つからないなぁ、と思った。

メンバーの挨拶を聴いている間、彼の手が何度も何度も顔に触れて。
暗くて、その表情は見えないのに、涙を拭っているんだとしか思えなくて。

『翔ちゃん見てるだけで泣いちゃう』
そう言っていたハワイ。

だから。
まだ休止を知らなかった私たちは、20周年という節目で込み上げる感情があるんだろうな、と幸せに見守っていた。

『最近は4人の顔見てるだけで泣ける』

『相葉ちゃんは見なくても想像しただけで泣ける』

『相葉ちゃんがサラダ食べてるだけで泣けてくる』
(レポより)



こうしてショックが和らいできた今、ようやく。
少しだけでも、彼と彼らの気持ちに寄り添えたらいいなと思う。



ホントにねぇ…泣きたくなくても泣けてきちゃうことって、あるよね(笑)。

悲しいとか、辛いとか、ネガティブな感情がメインなのではなく。

もう、よくわからない何かが込み上げるというか、名前を付けられない気持ちが常に自分の中にいっぱいで。
予想もしない時にオーバーフローを起こす。

自覚もないままに、汗みたいに出て来る、言うに言えない想いの結晶。
我慢出来なくて零れてしまうものは。
愛だと思うんだよ。



どこまでも勝手な妄想で、投影に過ぎないし。
思い込みの世界なのだけれども。

言葉にしてしまったら相手の負担になるとか。
言っても仕方ない、変えられないとか。
呆れられるならまだしも、憎まれるかもしれないって。

真っ黒に行き詰ったどん底で、サバイブしようともがく欲に震えながら口にしたであろう、彼の想い。

言うに言えず抱えてきたそれを、理由も訊かずに受け入れてくれた4人。
共にステージから見る蛍火。

彼の胸に満ちたもの。



わかんないけどね(笑)。


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