森の中
第2章 2 ログハウス
瑠美は男が自分の身体を拭きはじめ、パンティーとジーンズを足首から引き上げ、元通りに履かせられるままになっていたがゆっくりと身体の向きをかえ男のほうを見た。
男は何事もなかったかのように、作業服に乱れはなく落ち着いている。瑠美は自分だけがあんなに乱されてしまったことが恥ずかしくまともに男の顔を見ることはできなかった。
「そこに座って。お茶でも入れるから」
ぼんやりとけだるい身体を椅子に預けたが甘くしびれが残っているようできちんとした姿勢がとれなかった。
男がいい香りのする緑茶をテーブルの上に置いた。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
何とか礼を言い茶を啜る。少しずつ身体と頭が冴えはじめ日常感を取り戻し始めた。
瑠美は思い切って口を開いた。
「あ、あの。また、来週来てもいいですか。しつこくはしませんから」
男は無表情で何秒か考え込んだ様子だが
「好きにしたらいい」
と、事務的に言った。瑠美は歓迎されていないことはよくわかっているが拒まれなかったことに安堵した。身体に力が入ってきたので立ち上がり
「帰ります」
と、一言告げた。
「送るよ」
「いえ。車、裏に止めさせてもらってるんです。色々勝手にしてごめんなさい。だめなら今度は歩いてきますから」
「いや。それならそれでいいよ」
「ありがとうございます」
頭を下げて瑠美は揺れるロッキングチェアをしり目にいそいそと小屋を後にした。
男は何事もなかったかのように、作業服に乱れはなく落ち着いている。瑠美は自分だけがあんなに乱されてしまったことが恥ずかしくまともに男の顔を見ることはできなかった。
「そこに座って。お茶でも入れるから」
ぼんやりとけだるい身体を椅子に預けたが甘くしびれが残っているようできちんとした姿勢がとれなかった。
男がいい香りのする緑茶をテーブルの上に置いた。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
何とか礼を言い茶を啜る。少しずつ身体と頭が冴えはじめ日常感を取り戻し始めた。
瑠美は思い切って口を開いた。
「あ、あの。また、来週来てもいいですか。しつこくはしませんから」
男は無表情で何秒か考え込んだ様子だが
「好きにしたらいい」
と、事務的に言った。瑠美は歓迎されていないことはよくわかっているが拒まれなかったことに安堵した。身体に力が入ってきたので立ち上がり
「帰ります」
と、一言告げた。
「送るよ」
「いえ。車、裏に止めさせてもらってるんです。色々勝手にしてごめんなさい。だめなら今度は歩いてきますから」
「いや。それならそれでいいよ」
「ありがとうございます」
頭を下げて瑠美は揺れるロッキングチェアをしり目にいそいそと小屋を後にした。