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森の中

第4章 4 目的

「んんん。ふっぅう、うっ。く、うんっ」
「君はバックからが具合いいみたいだな」
「や、やだ」
「全然嫌そうにないよ」

 女の耳元で囁くように言うと締め付けてきた。動きを止めて女のシャツの下から手を入れ乳房をもみしだく。固い乳首をほぐすようにつまんでもんでやると、また締め付けてくる。

「いいのか? いいならいいと言うんだ」
「ん、ふっ、ふっ、くぅうう」
「言わないとやめるぞ」

 女は切なそうな声を漏らしながら途切れ途切れに言う。

「あ、ぐ、気持ちい、いです。ん」


 いつの間にか若いカップルは居なくなっていた。

「ほら、もう誰もいなくなった。声を我慢しなくていいよ」

 優しく言いながら冬樹は強く腰を打ち付けた。

「んんっっ、くっ、あああ、ああ」

 女の身体が少し漏れた声と同時に弛緩する。緊張していたのかもしれないが、快感も大きいようだ。それでもまだ警戒しているのか小屋ほど声を出さず唇をかんで堪えている。

 冬樹は肩までの黒い髪をかき分けてうなじに舌を這わせた。そして左手で女の腰を引き固めたまま右手で陰部の茂みを探った。小さいが固く尖った突起を探り当て指先で中心を少しずらして回転させてやる。

「ああっ」

 息をのみながら女が空を仰ぎ見る。

「好きな時にいきなさい」
「ん、うう、ああ、あああ」

 太腿が再び強張り緊張し始める。空を仰ぎ見ていた顔は今度は地面のほうを向いた。一瞬全身がぶるっと震えた。
 筋肉の緊張が緩む。冬樹は女がクストリスへの刺激によって絶頂に到ったのを確認してから再び腰を動かした。

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