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Melty Life

第2章 初デート



「まぁ、約束だしな。本当に、律儀というか……花崎さんには感謝してる」

「竹邑くんとのデート、来須くん、あとつけてくれない?」

「は?」

「言っちゃ悪いけど、竹邑くんでしょ。乱暴そうっていうか……。来須くんも心配じゃない?見た目で判断するのは良くないけど、水和に何かあってからじゃ遅いし、綺麗事も言ってられない」


 百伊は、もちろんいかがわしい方面ではなく、ゆうやの外見そのものから想起出来る可能性を危惧していた。千里からすれば心外だ。確かにゆうやは、特別に仲の良い同級生がいない。彼が水和に好意を寄せていると言ったところで、同性ともまともな交流のない問題児だ、周囲からすれば、その好意を純粋に解釈するのは難しいかも知れない。

 それでも尾行はルール違反だ。千里は水和と二人きりで一日を過ごした。宮瀬も、随分と水和を独占したらしい。ゆうやだけその権利が認められないのでは、あまりにアンフェアではないか。


「あんた、ほんとに水和が好きじゃないの?」

「誓う、俺は本気だ!」

「あの子はああ見えて繊細なの。弱いとこあるの。竹邑くんと二人きりで出かけるなんて、心細いに決まってるじゃない。守れる保証がないなら、そもそもデートなんか中止させて良い?」

「何で、そこまで……」

「心配だからだよ。友達として、水和は大事だから」

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