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レズビアン。始めました。

第3章 運命の出会い

今度は郁子の地元に遊びに行った時だった


何時間かかるのかわからない道を


ひたすら運転して


疲れてふらふらになったのを今でも覚えている。


日頃車を運転しない由愛は、この距離でさえも


すごく疲れてしまう状況だった


そんな中来てもらったことに大層恐縮がった郁子は


自分の車を出し、あらゆる場所に由愛を連れていった。


「郁子ちゃんは私と違ってアクティブだね」


「いやぁそんなこともないよ。普通じゃない?」


「いやぁ・・・私こんなに車を運転することなくて、ここに来ただけで疲れちゃった。」


「はは」


日頃から誰かに車に乗せてもらっているのが
当り前の由愛にとって


小柄なのにアクティブに動き回る女性は


周りにはいなく、少しうらやましく見えたのだ。




「由愛ちゃんさ、このお店どうかな?」


「海鮮丼?!!」


海のない田舎町に住む由愛にとっては


最高に嬉しいごちそうだった



「え??ここにするの?!」


「絶対おいしいはずだから。行こう!」


郁子の強い誘いについていくしかできなかった。

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