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レズビアン。始めました。

第3章 運命の出会い

10月。


「由愛ちゃん。電話していいかな」


「どうした?聞くよ」

「ちょっと声が聞きたくて」


かわいらしいな・・と思いながら


由愛は電話に出た


「うん。由愛だけど聞こえる?」


「もしもし?あんまり大きな声で話せなくてごめんけどいいかな・・・もう今日は疲れた」


「お疲れ・・どうしたん」


「それが、仕事から帰ってきたら甥っ子がうるさくて・・・頭がいたいよぉ・・」


「大変だよね・・お疲れ様」


郁子はいつも疲れているようだった。


「ねぇ郁子。もうそろそろ、家を出たほうがいいんじゃない?二人で自由な暮らしをしようよ」


「うん・・・それもいいよね・・」


郁子の本音はどうとして


由愛はどうにも、家から出て行きたくて


むりくり誘うしかなかった。


こんな生活うんざりだった。


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