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夢現、その後

第1章 忘却ショコラティエ

ノ`∀´ルo[side ⓜ]o

共同スペースに通ずるドアを開けても、しんとした空気が続いていた。
今日は平日だし、ほかのメンバーは
ロケやらドラマの収録やら
しているはずだ。

くあぁ、と欠伸を噛み殺しつつ、
キッチンに立つ。
綺麗に磨かれたシンクが心地よい。翔くんか誰かが掃除してくれたかな。

寝室から持ってきた紙袋を開けて中身を取り出す。
甘くない、ビターの板チョコレートが3枚。
薬缶に水を入れて火にかけ、その間に
包丁で細かく砕いていく。
やっぱドラマやったとき、ちゃんと練習しててよかったな。

これで、ちゃんとした物を渡せる。

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