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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第9章 彼氏だけど…

「ん…朝?」



窓から差し込む日差しで目が覚めた。



しばらくぼうっとしていたけれど、少しずつ意識がはっきりとしてきた。



あたしは裸でベッドの中にいる。



「あ、たし…」



だんだん思い出してきた。



あたしは昨夜、志桜さんに…



だけど、あたしはベッドの中にひとりきり。



「夢…?」



だけど…



「うっ…」



動くと下半身にずしっとした痛みが走る。



「あ…」



思い出してきた。



志桜さんを受け入れて、彼に激しく突かれて、感じたことのない快楽に身を委ね、狂ったように悶えて喘いで…



「や、だ…あたし」



恥ずかしいよ。



ベッドから起き上がろうとしたけれど、体が思うように動かせない。



「どうしよ…シャワー」



汗だくになったまま眠ってしまったから、すぐにでもシャワーを浴びたい。



だけど、起きられない。



昨日は、何度も、イっちゃった…



シャラッと首から下げたネックレスが揺れて、あたしは我に返った。



急激に罪悪感に苛まれる。



あたしはもう、戻れない。



こんなになってしまって、晃くんと一緒になんか、もういられない。



だけど、志桜さんのことが好きかどうかもわからない。



ひとりに、なりたい…








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