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甘い鎖~縛られて溶かされる~

第5章 怖いのに…

ドクン…



やだ…



あたし、濡れちゃってる…



スカートの裾を両手でぎゅっと握る。



ほしい…



ダメ…



イ、キたい…



ダメ!



あたし、どうかしてる。



別のことを考えなきゃ。



「お腹すいた?」



志桜さんがあたしに訊ねた。



「いいえ…あ、はい」



あたしは変な答え方をしてしまった。



だって、あたしの頭の中…



あの感覚でいっぱいなの。



キモチイイ…



ナカ、キモチイイ…



思い出すとどんどんアソコが濡れてしまう。



違う!



あたしはぎゅっと目をつむった。



「優依の誕生日、父が早く帰宅したらみんなでお祝いがしたいって」



「え…」



あ、どうしよう。



その日は晃くんとデートの約束が…



「えと…用事があって、遅くなるかもしれません」



「待ってる」



志桜さんはそう言って微笑んだ。



誕生日、あたしは家に帰りたくない。



怖い。



でも…



あたしのカラダが、疼く。



「今日買ったドレス、着てくれると嬉しいな」



「あ、はい…」



あんな真っ赤なドレス、本当にあたしに似合ってるのかな…



晃くんと過ごせる金曜日は、楽しみだけど、ちょっと不安だった。






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