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満淫電車

第1章 ハジメテノ

「よかった、今日は空いてる」
その日はめずらしく席が空いていて、いちごは迷わず端に座った。
いつも通り単語帳を取り出し、ひとつでも多く覚えようと集中する。

「次は、───あっ」
いつの間にか左隣には男性が座っていた。
「空いてるのに、へんなの」
そう思いながらも勉強を続ける。

「これで全部かな。よし、終わり」
軽く背伸びをしたかったが、肩には先程の男性がもたれかかっていた。いちごは少しむっとする。

「眠いのかな、まあ仕方な───んっ!」
男性の手がいちごの左胸をつかんでいる。咄嗟のことで、振り払うこともせず固まってしまったいちごを見て、男性はニヤッと笑った。

『勉強、進んだ?イチゴちゃん』
「なっ───私の名前、何で」
『書いてるじゃん、ほら、裏表紙に』
会話しながら男性はいちごの胸を揉み続ける。いちごは返事をすることに必死で、助けを求めることを思いつけない。

『その制服を着てるってことは───まだ降りるまで時間あるよね』
男性はいちごの胸から手を離す。しかし、ほっと安堵をしたのもつかの間だった。

「んあっ!」
制服の上から乳首の周りを指で撫でられる。それまで柔らかいままだったいちごの乳首は、この刺激を受けて硬くなる。

『ふうん、気持ちいいんだ』
制服の第2ボタンをはずされる。次に第3ボタン、第4ボタン。

「あっ、や、やめてくださいぃ……」
男性はやめない。ブラウスをはだけさせて、レースのたっぷりとついたブラジャーを露わにする。

『かわいいブラつけてるね。まあ関係ないんだけど』
ぶるん、とブラを下げられる。茶色のかかったいちごの乳首の先が、男性の指先をかすった。

「嫌っ……!」
『嫌じゃないでしょ。こんなに硬くなってるのに』
くりくりと乳首をいじられる。あまりの快感に、下着にとろとろとした液体が染み出すのがいちごにはわかった。

「嫌……怖い、やめて───っ!?」
乳首を摘んで引っ張られる。痛い。けどなんだか気持ちいい。右胸がじれったがるのを感じた。

『もう君の降りる駅に着くね』
男性は右胸をいじることはせず、いちごの胸をブラジャーに収め、ボタンをかけ直す。

『また明日ね、イチゴちゃん』
そう言っていちごを立たせると、返事を聞くよりも先に隣の車両へと移動してしまった。

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