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満淫電車

第2章 一夜経って

「大丈夫。今日は大丈夫だよ」
そう自分に言い聞かせて、いちごは今日も電車に乗った。昨日空いていたのが嘘のように混んでいる。乗客は各々のスマートフォンに集中し、周りに関心はない。いちごはもうしばらく開かないドアの傍に立ち、単語帳を開いた。

「ほら、今日はいないし」
昨日男性に気づいた駅を過ぎたが、近くに男性はいない。ほっとして単語帳に視線を戻す。いちごは、近づいてくる足音には気づいていなかった。

『また会えたね、イチゴちゃん』
耳元で囁かれた声にびくっとする。恐る恐る振り向こうとするが、男性に口元を抑えられてしまい、動かせない。

『騒がないでね』
そういって男性は後ろからいちごの左胸を鷲掴みにして揉み始める。

「んっ……ふ、ぅん……」
くぐもった声が漏れる。気持ちいい。でも左胸だけ。

『んじゃ、ボタン外すね』
そう言って男性はボタンを外していき、ブラジャーを少しずらす。そしてまた、乳首をくりくりといじる。その度にいちごの下着の中はぐしょぐしょになっていく。あまりの快感に倒れそうになってしまったいちごを、男性は自分の方へ引き寄せた。

「ん、ぁ……?」
おしりに硬い何かがあたっている。それがこの男性自身だと気づくのに時間はかからなかった。

『そんなにおしりに押し付けて……ほしがりだね。けどまだだめだよ、こっちが残ってる』
そう言って男性は、ピンク色の何かを取り出した。そしてそれを、いちごの両方の乳首につける。

『きっと気持ちよくなれるよ……ほら』
スイッチを入れられると、両胸に強い快感が走った。ずっといじられてきた左胸はもちろん、放っておかれていた右胸にもよせてくる快感の波は、いちごの理性を飛ばすのに十分だった。涙目になって男性を見上げようとする。

『何?もしかして下もいじってほしいの?ごめんね、もう駅についちゃうからさ』
そう言って男性は、いちごの胸に着けた器具を勢いよくはずした。この刺激でまたいちごの下着は濡れる。まって、まだ行かないで。

『明日も待ってるからね、イチゴちゃん』
そう言ってボタンを留め直した男性は、また今日もどこかの車両へ行ってしまった。
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