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ぼっち─選択はあなたに─

第15章 バトルトーナメント【4回戦】

「父ちゃ……父ちゃんっ……」

 朦朧としながらメキユが包丁に手を伸ばす。
 しかし包丁はためらいもなく上空へ上がると、ビュンッとどこかへ飛んで行ってしまった。

 メキユは涙を流し、気を失った。

 第四回戦の試合は審査の結果、ギリギリでメキユ・ヨミギャク選手の勝ちとなった。
 しかし本人が負傷したため、バトルトーナメントは一時中断となった。


ヤマモトゲンスケ「魔力に取りつかれていたのは父親の方だったか……」

ユズリノ「悲しいわね。ただ幼い娘を守りたかっただけなのに……」

アバレセーラー「パオ、あとでお見舞いに行ってきなさいよ」

パオ「えっ、なんでおいらが」

アバレセーラー「ばかね、あんたのじゃんけんで元気付けてあげるのよ」

レシピェール「アバレセーラー、あんたも行くのよ」

アバレセーラー「ええっ?」

レシピェール「みんなでメキユちゃんを励ましにいきましょっ」

 レシピェールは笑顔で話しながら思った。
 ユッキーメ……あんた一体何者なのよ、と。


ウラユ「ゲンブ、うちらもメキユちゃんのお見舞い行こっか」

ゲンブ「せやな。俺らの漫才聞かしたろ♪」

サチ「ちょっと、誰もミトさんの心配しないの? …って、あら? ミトさん、普通にリングの掃除してるわ。そういえばミトさん、ゾンビ家政婦だったわね」


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