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ぼっち─選択はあなたに─

第16章 休憩タイム

「チェキ会、行ってきたら?」

 ユズリノが声をかけると、

『ま゜』

 ミトナツコがスカートを持って、アバレセーラーの元に来た。

「えっ、もう直せたの?」

 どうやらアバレセーラーは真っ二つに斬られてしまったスカートの修理をミトナツコに頼んでいたようだ。
 アバレセーラーは目の前にある女子トイレに入っていくと、すぐに着替えて戻ってきた。

「アバレセーラー、復活ぅ!」

 アバレセーラーは羽織りをヤマモトゲンスケに返すと、ファンと共に去っていった。

 残ったユズリノとアズサ、ミトナツコとヤマモトゲンスケで医務室に向かう。

「メキユちゃん、入るわね」

 メキユは目を覚ましてベッドに座っていた。
 医者曰く、打撲程度で傷は大したことないとのこと。どうやらまな板を服の中に背負っていたらしく、ちょうどそこに包丁が刺さって致命傷を免れたらしい。

「両親が亡くなっで旅してた時、背後から狙われることが多がっだだ。だがらまな板背負ってたんだべ」

 メキユはそう説明しながら、なぜか不機嫌な顔をする。

「どうしたの? 体痛む?」

「腹が……減っただ」

 その時、メキユのお腹から盛大な音が響いた。


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