
ぼっち─選択はあなたに─
第17章 バトルトーナメント【5回戦】
『さあ、後半も盛り上がっていきますよー!! 第5回戦は弓使いのアズサ選手と、刀の達人ヤマモトゲンスケ選手の対決です!! イケメンとシブメンの戦い、一体どうなるのか……ユッキーメ、ハラハラします!!』
アズサとヤマモトゲンスケはリング場に上がると、無言で睨みあった。辺りはピンと張り詰めた空気が漂い、観客も静かにその様子を見守る。
『では、バトルスタートぉ!!』
司会のユッキーメの合図と同時に、ヤマモトゲンスケがアズサに斬りかかった。
キイィィィンッ!
アズサは咄嗟に弓で攻撃を防ぐが、次の連続攻撃に片腕を斬られてしまう。
「…っ!」
赤い血がポタポタと地面に垂れる。
左腕に深い傷を負ったアズサの姿を見て、観客たちはゴクリと息を飲んだ。
「あの侍、アバレセーラーとの戦いでは女は斬らないって言ってたけど、本当だったんだな」
「あの切れ味、やばいぜ。あいつ……殺されるかもな」
今まで運良く死人は出ていなかったが、バトルトーナメントのルールとしては相手を殺してもいいことになっている。
第一回バトルトーナメントでは殆どの挑戦者が殺し合い、血生臭い試合になっていた。
なお、試合のルールを決めたのはザッハ伯爵である。
アズサとヤマモトゲンスケはリング場に上がると、無言で睨みあった。辺りはピンと張り詰めた空気が漂い、観客も静かにその様子を見守る。
『では、バトルスタートぉ!!』
司会のユッキーメの合図と同時に、ヤマモトゲンスケがアズサに斬りかかった。
キイィィィンッ!
アズサは咄嗟に弓で攻撃を防ぐが、次の連続攻撃に片腕を斬られてしまう。
「…っ!」
赤い血がポタポタと地面に垂れる。
左腕に深い傷を負ったアズサの姿を見て、観客たちはゴクリと息を飲んだ。
「あの侍、アバレセーラーとの戦いでは女は斬らないって言ってたけど、本当だったんだな」
「あの切れ味、やばいぜ。あいつ……殺されるかもな」
今まで運良く死人は出ていなかったが、バトルトーナメントのルールとしては相手を殺してもいいことになっている。
第一回バトルトーナメントでは殆どの挑戦者が殺し合い、血生臭い試合になっていた。
なお、試合のルールを決めたのはザッハ伯爵である。
