
ぼっち─選択はあなたに─
第17章 バトルトーナメント【5回戦】
「な……何言ってんだ! 第一回バトルトーナメントの優勝者はもっとゴツい男だぞ! その左腕みたいな……」
「ま、まさか、お前っ……」
周囲の言葉にアズサはニヤリと笑った。
「ああ、その通りだ。俺はこいつの能力を奪うために、こいつの体を喰らったのさ」
「!」
「そんなことただの人間にできるわけっ……」
「シャドーのおかげだよ」
「!?」
「ある日俺はシャドーに喰われそうになった。俺の人生ここまでか……と思ったが、一か八かで俺は逆にシャドーを食べることにした。あのウニョウニョとした触手を吸い上げて食ってやった。そしたら俺はこの能力を身に付けることができたんだ」
「嘘だろっ……シャドーを食べるなんて!」
「俺は強くなるために、強い者を片っ端から食ってやった。この男……アズサはそう大した奴ではなかったが、人の心を読む能力を持っていたからな、利用することにした」
それを聞いて、ユズリノは胸が張り裂けそうになった。開きかけていた心の扉は、完全に閉じてしまう。
「話は終わったか」
ずっと顔色ひとつ変えなかったヤマモトゲンスケがアズサに問いかける。
「ああ、これで心おきなくお前と戦える。お前は俺が食ってやる!!」
「ま、まさか、お前っ……」
周囲の言葉にアズサはニヤリと笑った。
「ああ、その通りだ。俺はこいつの能力を奪うために、こいつの体を喰らったのさ」
「!」
「そんなことただの人間にできるわけっ……」
「シャドーのおかげだよ」
「!?」
「ある日俺はシャドーに喰われそうになった。俺の人生ここまでか……と思ったが、一か八かで俺は逆にシャドーを食べることにした。あのウニョウニョとした触手を吸い上げて食ってやった。そしたら俺はこの能力を身に付けることができたんだ」
「嘘だろっ……シャドーを食べるなんて!」
「俺は強くなるために、強い者を片っ端から食ってやった。この男……アズサはそう大した奴ではなかったが、人の心を読む能力を持っていたからな、利用することにした」
それを聞いて、ユズリノは胸が張り裂けそうになった。開きかけていた心の扉は、完全に閉じてしまう。
「話は終わったか」
ずっと顔色ひとつ変えなかったヤマモトゲンスケがアズサに問いかける。
「ああ、これで心おきなくお前と戦える。お前は俺が食ってやる!!」
