
ぼっち─選択はあなたに─
第17章 バトルトーナメント【5回戦】
「気に入らねぇやつがいるなら、喰っちまえばいいんだよ!」
そう言うと、アズサは自分の左腕にかぶりつき肉を引きちぎった。
「ひいぃぃ!!」
「なんだ、こいつ! 自分の腕を…食ってやがる!」
会場が騒然となる。
司会のユッキーメもさすがにこれは今すぐ中断するべきだとザッハ伯爵に申し出たが、あっさり却下された。
アズサは口の周りにベットリと赤い血をつけると、ほぼ自分の左腕を食べてしまった。
「なんでっ……」
あまりにも衝撃的な出来事に、ユズリノは胃の中の物が逆流してくるのを感じた。
今までのアズサは何だったのか。
さっきまで一緒にいたアズサは……。
もう何も信じられない。
「人の心が読める能力というのも難儀なものだな」
そう呟くと、アズサは体の左半分に力を込めた。すると血管の浮き出た黒い腕がズルリと生えてきた。
明らかにそれはアズサの腕ではない。
「ひいぃぃ! 今度は腕が生えてきた! あいつ、人間じゃねえ、化け物だ!!」
周りの言葉にアズサは首を傾げる。
「何言ってやがる、俺は人間だ。忘れたのか? 俺は第一回バトルトーナメントの優勝者だぞ!」
その言葉を聞いて、会場が静まり返る。
そう言うと、アズサは自分の左腕にかぶりつき肉を引きちぎった。
「ひいぃぃ!!」
「なんだ、こいつ! 自分の腕を…食ってやがる!」
会場が騒然となる。
司会のユッキーメもさすがにこれは今すぐ中断するべきだとザッハ伯爵に申し出たが、あっさり却下された。
アズサは口の周りにベットリと赤い血をつけると、ほぼ自分の左腕を食べてしまった。
「なんでっ……」
あまりにも衝撃的な出来事に、ユズリノは胃の中の物が逆流してくるのを感じた。
今までのアズサは何だったのか。
さっきまで一緒にいたアズサは……。
もう何も信じられない。
「人の心が読める能力というのも難儀なものだな」
そう呟くと、アズサは体の左半分に力を込めた。すると血管の浮き出た黒い腕がズルリと生えてきた。
明らかにそれはアズサの腕ではない。
「ひいぃぃ! 今度は腕が生えてきた! あいつ、人間じゃねえ、化け物だ!!」
周りの言葉にアズサは首を傾げる。
「何言ってやがる、俺は人間だ。忘れたのか? 俺は第一回バトルトーナメントの優勝者だぞ!」
その言葉を聞いて、会場が静まり返る。
