
ぼっち─選択はあなたに─
第23章 屋敷潜入
「いえ、エルザ様……もう、もうこれ以上はっ……」
オルバは苦しそうに呼吸しながら、エルザに訴える。
「もう、これ以上はメイドたちを殺めることはできませんっ……!」
「!」
思いもよらないオルバの言葉に、エルザは更に怒りを露にする。
「何言ってるの、オルバ! 今更私に逆らう気!?」
「……私はエルザ様に仕えてから、何百人ものメイドを殺めてきました……。悪魔に魂を売ったつもりでやってきました……。しかしもうっ……限界なのです! メイドたちの死にいく姿が目に焼き付いて離れず、毎晩私の枕元に立っては、なぜ……なぜ私たちは殺されなければならなかったのですかと訴えてきてっ……」
そこまで話すとオルバは激しく咳き込んだ。
赤い血が床に飛び散る。
「オルバ……!」
レシピェールは歯がゆい気持ちでいっぱいだった。こんなことになっているのなら、あの時オルバと一緒に屋敷を出れば良かったと──。
「それがなんだっていうのよ……そんなの自責の念からくる幻でしょ? 生きてる人間には敵わないわ。それにメイドとして雇われなかったら、のたれ死んでいたかもしれないのよ。むしろ感謝するべきだわ」
エルザにとってメイドたちは、ただの食糧でしかないようだ。
オルバは苦しそうに呼吸しながら、エルザに訴える。
「もう、これ以上はメイドたちを殺めることはできませんっ……!」
「!」
思いもよらないオルバの言葉に、エルザは更に怒りを露にする。
「何言ってるの、オルバ! 今更私に逆らう気!?」
「……私はエルザ様に仕えてから、何百人ものメイドを殺めてきました……。悪魔に魂を売ったつもりでやってきました……。しかしもうっ……限界なのです! メイドたちの死にいく姿が目に焼き付いて離れず、毎晩私の枕元に立っては、なぜ……なぜ私たちは殺されなければならなかったのですかと訴えてきてっ……」
そこまで話すとオルバは激しく咳き込んだ。
赤い血が床に飛び散る。
「オルバ……!」
レシピェールは歯がゆい気持ちでいっぱいだった。こんなことになっているのなら、あの時オルバと一緒に屋敷を出れば良かったと──。
「それがなんだっていうのよ……そんなの自責の念からくる幻でしょ? 生きてる人間には敵わないわ。それにメイドとして雇われなかったら、のたれ死んでいたかもしれないのよ。むしろ感謝するべきだわ」
エルザにとってメイドたちは、ただの食糧でしかないようだ。
