
ぼっち─選択はあなたに─
第25章 居場所【選択7】
「ねぇ、ヒカル、どう思う? 神の子だって……恋してもいいよね?」
「……っ……」
ナツミのまっすぐな瞳に、ヒカルは思わず目を反らしてしまう。ナツミの瞳は情熱的でもあり、意志の強い瞳でもあった。
「私ね……生前、誰にも愛されなかったの。だから今度こそは、愛してくれる人に出会えますようにって願ったの。だからこの世界に神の子として転生できたのかな?って思ったんだけど……」
(ナツミさんが誰にも愛されなかった? こんなにも美人で明るくて、私にはないものを持っている人なのに……)
「もしクロードが誰かを選んでしまったら、私──どうなるかわからないかも」
「!?」
ヒカルはナツミの赤い瞳を見てドキッとした。
これは──ナツミからの警告?
もしかしてナツミは自分の気持ちに気づいている?
(でもそんなの意味ないよ……だってどう見たってクロードが見ているのはナツミさん……)
その時、ヒカルはあることに気づいた。
もしかしたらナツミも魔女に何かの呪いをかけられてはいないだろうかと。
「あの、ナツミさん……。ひとつ聞きたいんですけど、もしかして魔女に呪いをかけられてはいませんか?」
「───呪い? さあ……」
答えるまでに少し間があった。
しかしそれ以上ナツミは何も答えず、何事もなかったかのように「戻ろっか」といつもの笑顔で言った。
「……っ……」
ナツミのまっすぐな瞳に、ヒカルは思わず目を反らしてしまう。ナツミの瞳は情熱的でもあり、意志の強い瞳でもあった。
「私ね……生前、誰にも愛されなかったの。だから今度こそは、愛してくれる人に出会えますようにって願ったの。だからこの世界に神の子として転生できたのかな?って思ったんだけど……」
(ナツミさんが誰にも愛されなかった? こんなにも美人で明るくて、私にはないものを持っている人なのに……)
「もしクロードが誰かを選んでしまったら、私──どうなるかわからないかも」
「!?」
ヒカルはナツミの赤い瞳を見てドキッとした。
これは──ナツミからの警告?
もしかしてナツミは自分の気持ちに気づいている?
(でもそんなの意味ないよ……だってどう見たってクロードが見ているのはナツミさん……)
その時、ヒカルはあることに気づいた。
もしかしたらナツミも魔女に何かの呪いをかけられてはいないだろうかと。
「あの、ナツミさん……。ひとつ聞きたいんですけど、もしかして魔女に呪いをかけられてはいませんか?」
「───呪い? さあ……」
答えるまでに少し間があった。
しかしそれ以上ナツミは何も答えず、何事もなかったかのように「戻ろっか」といつもの笑顔で言った。
