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(あれ？)

　ボードには先客がいた。
　しかもその人物は白いローブを着ている。

「あら？ あなたはさっきの……」
「あ、どうもっ……」
「また会えましたね」

　おっとりとした口調で女性は言う。

「あなたもお仕事を探してるんですか？」
「あ、はい」
「良かったら、一緒にやりませんか？」
「えっ？」
「私最近この町に来たばかりで、まだよくわからないんです。でも働かないとお金がなくて……一緒にやって頂けると心強いなぁって」
「そうなんですね……」

(今の私と状況が似てる。正直私も一人だと不安だし、一緒にやってみてもいいかな。この人、いい人そうだし……)

「あの、私もそんなに詳しくないですけど、それでも良ければ……」
「いいんですか？ ありがとうございますっ」

　眼鏡をかけた女性はニッコリ微笑んだ。

「あ、名前……私はヒカルっていいます」
「ヒカルさん？ 可愛いお名前ですね。私はミーナと申します。よろしくお願いしますね」

(ミーナさんか……笑顔も素敵だし、話しやすいし、うまくやっていけそう)

「では、ヒカルさん。どの依頼を受けますか？」