
ぼっち─選択はあなたに─
第26章 黒い犬【選択8】
修道院はソルトの町の西門から近い場所にあった。赤いレンガの建物の中には大聖堂や修道女が生活する施設がある。
「何かお困りですか?」
建物の前でウロウロしていると、一人のシスターに声をかけられた。
「あ……えっと、すみません。ここでお手伝いする人を募集してるって聞いたんですけど……」
「あら? ヒカルじゃない?」
「ユズリノさんっ?」
なんと声をかけてくれた人物はバトルトーナメントに出ていたユズリノだった。今まで派手なドレス姿しか見ていなかったので全く気づかなかった。
「仕事を探してるの? それならこっちに来て」
ヒカルはユズリノに受付まで案内してもらった。
「今修道院では住民のサポート活動をしているの。体の不自由なご老人に食料を届けたり、探し物を代わりに探したりね。でもけっこう依頼が多くて、お手伝いできる人を募集してたのよ」
話を聞いて、それなら自分にもできそうだとヒカルは思った。
「もちろん御礼はするわ。内容によっては高い賃金を払えると思う……ああ、でもその場合は少し危険が伴うから、ヒカルはやめておいた方がいいわね」
(内容によって賃金が変わるのかぁ……簡単そうなのをチマチマやるしかないかな)
「よろしくお願いします」
ヒカルは受付で手続きを済ませると、早速住民からの依頼の紙が貼り付けてあるボードを見ようとした。
「何かお困りですか?」
建物の前でウロウロしていると、一人のシスターに声をかけられた。
「あ……えっと、すみません。ここでお手伝いする人を募集してるって聞いたんですけど……」
「あら? ヒカルじゃない?」
「ユズリノさんっ?」
なんと声をかけてくれた人物はバトルトーナメントに出ていたユズリノだった。今まで派手なドレス姿しか見ていなかったので全く気づかなかった。
「仕事を探してるの? それならこっちに来て」
ヒカルはユズリノに受付まで案内してもらった。
「今修道院では住民のサポート活動をしているの。体の不自由なご老人に食料を届けたり、探し物を代わりに探したりね。でもけっこう依頼が多くて、お手伝いできる人を募集してたのよ」
話を聞いて、それなら自分にもできそうだとヒカルは思った。
「もちろん御礼はするわ。内容によっては高い賃金を払えると思う……ああ、でもその場合は少し危険が伴うから、ヒカルはやめておいた方がいいわね」
(内容によって賃金が変わるのかぁ……簡単そうなのをチマチマやるしかないかな)
「よろしくお願いします」
ヒカルは受付で手続きを済ませると、早速住民からの依頼の紙が貼り付けてあるボードを見ようとした。
