
ぼっち─選択はあなたに─
第7章 ソルトの町(2回目)【選択4】
「タダなら食べるんだ」
「し、失礼ね。私は店員さんの好意を無駄にしたくないだけよ」
ヒカルとレイナは向かい合わせの席に座った。
するとレイナがスッとメニュー表を開く。
「ほら、選びなさいよ」
「え?」
「仕方ないから1品だけ奢ってあげるわ」
「えっ、いいの?」
「どうせ冷麺だけじゃ足りないんでしょ?」
「レイナ、やっさしぃ~」
「勘違いしないで。冷麺だけ食べるのも、お店の方に申し訳ないからよ」
レイナはそう言ってるが、ヒカルは少しだけレイナのことを見直した。
(レイナってきつそうに見えるけど優しいところもあるんじゃん)
ヒカルはウキウキでメニューの中から餃子を選んだ。数分後、すぐに冷麺と餃子がそれぞれ机に並べられた。
「いっただきま~す!」
美味しそうな冷麺と餃子に、二人は目をキラキラさせて夢中で食べる。ちゃんと冷麺のスープも飲みほすと、二人は「はあ~」と幸せの吐息をついた。
「美味しかったわね」
「うん、美味しかったぁ~」
二人の間にほわほわとした空気が流れる。
しかしハッとレイナは我に返った。
「コホン。それにしてもあなた、少し食べ方が雑よ。麺は音を立てて食べるものじゃないわ」
「あはは、日本ではこういう食べ方をするんだよ~」
「日本……?」
レイナが反応する。
「あ、私日本ていう国から来たんだけど……ってわからないよね」
「驚いたわ……本当にあなた、ナツミと同じ国から来たのね」
「えっ?」
「し、失礼ね。私は店員さんの好意を無駄にしたくないだけよ」
ヒカルとレイナは向かい合わせの席に座った。
するとレイナがスッとメニュー表を開く。
「ほら、選びなさいよ」
「え?」
「仕方ないから1品だけ奢ってあげるわ」
「えっ、いいの?」
「どうせ冷麺だけじゃ足りないんでしょ?」
「レイナ、やっさしぃ~」
「勘違いしないで。冷麺だけ食べるのも、お店の方に申し訳ないからよ」
レイナはそう言ってるが、ヒカルは少しだけレイナのことを見直した。
(レイナってきつそうに見えるけど優しいところもあるんじゃん)
ヒカルはウキウキでメニューの中から餃子を選んだ。数分後、すぐに冷麺と餃子がそれぞれ机に並べられた。
「いっただきま~す!」
美味しそうな冷麺と餃子に、二人は目をキラキラさせて夢中で食べる。ちゃんと冷麺のスープも飲みほすと、二人は「はあ~」と幸せの吐息をついた。
「美味しかったわね」
「うん、美味しかったぁ~」
二人の間にほわほわとした空気が流れる。
しかしハッとレイナは我に返った。
「コホン。それにしてもあなた、少し食べ方が雑よ。麺は音を立てて食べるものじゃないわ」
「あはは、日本ではこういう食べ方をするんだよ~」
「日本……?」
レイナが反応する。
「あ、私日本ていう国から来たんだけど……ってわからないよね」
「驚いたわ……本当にあなた、ナツミと同じ国から来たのね」
「えっ?」
